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特集 新型データ駆動型サイエンスの起動
自然言語処理と説明可能なAIによる新次元サイエンス
Language technology and explainable AI giving new dimention to medical science
富士 秀
1
Masaru FUJI
1
1富士通研究所人工知能研究所
キーワード:
人工知能(AI)
,
自然言語処理
,
説明可能なAI
,
ゲノム医療
,
遺伝子変異
Keyword:
人工知能(AI)
,
自然言語処理
,
説明可能なAI
,
ゲノム医療
,
遺伝子変異
pp.866-870
発行日 2021年2月27日
Published Date 2021/2/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27609866
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メディカル領域における人工知能(AI)研究では,人間の言語・思考を対象にした自然言語処理や“説明可能なAI”などの技術が,これから実用化が進むAI技術として期待されている.ゲノム医療は,患者の遺伝子変異に応じて治療を選択することで治療効果を向上させる医療パラダイムとして期待され,昨今ついに実用化フェーズに入ってきた.しかし現状では,振る舞いが不明な遺伝子変異がいまだに多く,治療の対象が限られていることから,未知の遺伝子変異に対する研究が日々行われ,研究成果が医学論文として発信されている.医療の現場ではこのように発信される最新の研究成果のなかから,ゲノム医療の専門家が診療方針策定の参考となる知見を見出す努力がなされているが,このプロセスが労働集約的となっており,AIによる支援が不可欠となっている.筆者らは,人間の言語・思考を対象にしたAI技術を用いることで,新たな知見の発見を支援するための研究開発を行い医療現場での実証を進めている.
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