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特集 免疫チェックポイント阻害薬のirAE(免疫関連有害事象)
【癌におけるirAE】
肺癌
-――免疫チェックポイント阻害薬と化学療法の併用,免疫チェックポイント阻害薬同士の併用
Lung cancer
――Combination of immune checkpoint inhibitors and chemotherapy, and combination of immune checkpoint inhibitors
水柿 秀紀
1
Hidenori MIZUGAKI
1
1がん研究会有明病院先端医療開発センターがん免疫治療開発部
キーワード:
非小細胞肺癌
,
複合がん免疫療法
,
免疫関連有害事象(irAE)
Keyword:
非小細胞肺癌
,
複合がん免疫療法
,
免疫関連有害事象(irAE)
pp.790-792
発行日 2021年2月20日
Published Date 2021/2/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27608790
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近年,肺癌を含む多くの癌腫において免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の適応拡大が進んでいる.肺癌では,PD-L1高発現例を除いてはICI単剤での治療効果は限定的であり,治療効果の向上を目指すためICIと各種治療との併用療法(複合がん免疫療法)の開発が進められている.一方,複合がん免疫療法はICI単剤療法に比べ,免疫関連有害事象(irAE)の発現頻度を増加させるため,irAEのマネージメントが重要である.本稿では複合がん免疫療法のうち,日本肺癌学会『肺癌診療ガイドライン2020年版』(以下,ガイドライン)に掲載され日常臨床で使用頻度の高いと思われる,非小細胞肺癌に対するICIと化学療法の併用,ICI同士の併用のレジメンのirAEを中心に概説する.
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