綜説
小児人工内耳 最近の話題
内藤 泰
1
1神戸市立医療センター中央市民病院 耳鼻咽喉科
キーワード:
サイトメガロウイルス感染症
,
ムンプス
,
人工内耳
,
難聴
,
治療成績
,
人工内耳移植
Keyword:
Cytomegalovirus Infections
,
Cochlear Implants
,
Mumps
,
Treatment Outcome
,
Cochlear Implantation
,
Hearing Loss
pp.55-62
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00639.2017116377
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重度難聴小児に対する標準的な医療として定着している小児人工内耳について、最近の話題を紹介するとともに、発展と進化を続ける現在の姿について述べた。小児の難聴診断においては、新生児聴覚スクリーニングをパスしても、その後の進行により音声言語習得が遅れて発見される場合があるため注意が必要となる。手術年齢が低いほど人工内耳の効果が高いことが報告されている。新しい小児人工内耳適応基準では適応年齢下限が1歳に引き下げられた。人工内耳機器の進歩も着実に進んでおり、小型化してきている。体外のスピーチプロセッサにおいても進歩がみられ、データログ機能を活用することで装用指導や分析が可能となる。
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