特集 耳鼻咽喉科診療における遠隔医療
遠隔医療に必要なデバイス・アプリ
人工内耳遠隔マッピング
高野 賢一
1
Kenichi Takano
1
1札幌医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
遠隔医療
,
人工内耳
,
マッピング
Keyword:
遠隔医療
,
人工内耳
,
マッピング
pp.1274-1278
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000808
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はじめに
人工内耳装用者がよりよい聞こえを得るためには,人工内耳プログラミング,いわゆるマッピングが重要である。マッピングを行うためには専門医療機関への定期的な通院が必要であるが,人工内耳医療を行う専門機関や職種は全国的にも不足しており,装用者およびその家族にとっては時間的,経済的,身体的に大きな負担となることも少なくない。さらに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミック下では,移動や受診に伴う感染リスクから,いわゆる受診控えが進んだ。海外でもCOVID-19の感染拡大に伴い遠隔医療に関する報告が急増し1),耳科領域でも遠隔医療の有用性が報告されている2~4)。
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