沈思黙考
津波
林 謙治
1
1国立保健医療科学院
pp.464
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102145
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今回はさる3月18日ソウルで開催されたWHOの生活習慣病対策会議における討論内容を紹介する予定でしたが,3月11日に東日本大震災が発生したために出張どころではなくなった.国立保健科学院から厚労省の対策本部に複数名のスタッフを派遣し,被災地には保健師が救済業務にあたっている.そのほか院内では特に放射線と水道関係のスタッフが専門的な業務を請け負っている.
三陸津波地震は1856(安政3)年以来,1896(明治29)年,1933(昭和8)年と今回で4回目である.リアス式海岸であるための地形の不規則性に波のエネルギーは増幅されやすいと言われている.第一波は障害物である最初の陸地にぶつかり,波が遅くなったところに第二波が早い速度で折り重なるようにして破壊力を増していくらしい.
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