スポット
訪問介護における栄養・嚥下状態
田中 春日
1
,
村田 卓
,
植田 恵梨香
,
鎌田 真実
,
関谷 佳那栄
1認定栄養ケア・ステーションスープトニク
キーワード:
質問紙法
,
栄養評価
,
嚥下
,
嚥下障害
,
訪問介護
,
要介護状態区分
,
栄養失調
,
デイサービス
,
実態調査
Keyword:
Nutrition Assessment
,
Deglutition
,
Deglutition Disorders
,
Homemaker Services
,
Malnutrition
pp.949-951
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2023043030
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訪問介護を利用している178名(男性59名、女性119名、平均年齢83.5±16.5歳)を対象に、栄養・嚥下状態を調査した。2020年7月から10月に、簡易栄養状態評価表(MNA-SF)および聖隷式嚥下質問紙を用い、栄養および嚥下状態を評価し、通所サービス利用者と比較した。540日後の在宅継続性についても調査した。対象者の栄養状態は、栄養不良16.3%、栄養不良の恐れあり45.5%、栄養状態良好38.2%であった。嚥下状態は、嚥下障害あり39.9%、嚥下障害なし60.1%であった。通所サービス利用者は、栄養不良3.4%、栄養不良の恐れあり35.3%、栄養状態良好61.3%であった。訪問介護対象者の栄養状態による540日後のイベント発生は、栄養不良が死亡40.9%、入院・入所22.7%、在宅可36.4%などであった。訪問介護は通所と比較して、栄養不良や栄養不良の恐れありの割合が有意に高かった。訪問介護対象者の栄養不良や嚥下障害への早期介入の重要性が改めて示された。
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