研究・調査
急性期脳卒中症例における経鼻経管栄養から経口栄養への移行に関連する因子の検討
立原 文代
1
,
中林 幹雄
,
谷口 英喜
,
小西 敏郎
1茨城県立こころの医療センター
キーワード:
C-Reactive Protein
,
経腸栄養
,
嚥下障害
,
心臓疾患
,
摂食
,
鼻腔
,
ロジスティックモデル
,
ROC曲線
,
後向き研究
,
年齢因子
,
脳卒中
,
脳卒中リハビリテーション
,
Human Serum Albumin
,
意識レベル
,
嚥下訓練
Keyword:
Logistic Models
,
Deglutition Disorders
,
Enteral Nutrition
,
Eating
,
Serum Albumin, Human
,
C-Reactive Protein
,
Age Factors
,
ROC Curve
,
Nasal Cavity
,
Stroke Rehabilitation
,
Heart Diseases
,
Retrospective Studies
,
Stroke
pp.1059-1063
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2022224441
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嚥下障害は、脳卒中急性期の患者の多くに認められる。脳卒中後の嚥下障害改善に影響する因子として、急性期での炎症反応、栄養状態および栄養管理については明らかになっていない。本研究の目的は、経鼻経管栄養、かつ摂食嚥下訓練を受けた急性期の脳卒中患者のうち、退院時までの経口栄養への移行可否に影響する因子を分析することとした。結果、退院時までに経口栄養の移行が可能となる入院早期での予測因子として、年齢、心疾患の有無、入院1週間以内の最高C反応性蛋白値、およびJapan Coma Scale低下の4項目が見出された。さらに、入院後の炎症反応、栄養状態および栄養管理が退院時までの経口栄養への移行に大きく影響を及ぼしていることがわかった。
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