研究・調査
バナナの摂取が持久性運動時の主観的疲労感に及ぼす影響
長崎 大
1
,
宇野 智子
,
渡邉 智之
,
北川 千加良
,
増田 隆昌
,
石川 大仁
,
積 志保子
,
堀田 拓哉
,
大滝 尋美
,
荒木 雄介
,
渡辺 陽介
1愛知学院大学 心身科学部健康科学科
キーワード:
Dextrins
,
Insulin
,
Potassium
,
運動負荷試験
,
血糖
,
米
,
身体持久力
,
心拍数
,
パン
,
疲労
,
分散分析
,
クロスオーバー研究
,
ランダム化比較試験
,
バショウ属
Keyword:
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Dextrins
,
Fatigue
,
Blood Glucose
,
Bread
,
Cross-Over Studies
,
Exercise Test
,
Analysis of Variance
,
Physical Endurance
,
Potassium
,
Oryza
,
Insulin
,
Heart Rate
,
Musa
pp.346-352
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.32118/J01532.2022111611
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持久性運動時の糖質摂取は持久力を向上させるが、運動前の生鮮果実摂取の影響は明らかではない。本研究では、運動前のバナナの摂取が持久性運動に及ぼす影響を解明することを目的に、米飯、パン、マルトデキストリンと比較した。その結果、心拍数、運動エネルギーと主観的疲労感において、バナナは他の試験食との間に有意な差が認められなかった。バナナの血糖上昇曲線下面積は他の試験食に比し有意に低値であったが、低血糖には至らなかった。運動前のバナナの摂取は、運動時に利用される他の食品との間で疲労感と運動遂行能力に違いはみられず、運動誘発性低血糖を生じなかったことから、運動前に食される糖質を含む食品として利用できる可能性が示唆された。
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