Japanese
English
特集 小児の感染症
臨床例
喉頭病変を伴った耳帯状疱疹の小児例
A pediatric case of herpes zoster oticus with laryngeal involvement
吉川 顕太
1
,
金子 高英
1
,
髙森 建二
1
,
須賀 康
1
Kenta Yoshikawa
1
,
Takahide Kaneko
1
,
Kenji Takamori
1
,
Yasushi Suga
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科
1Department of Dermatology, Juntendo University Urayasu Hospital
キーワード:
耳帯状疱疹
,
嚥下困難
,
喉頭内視鏡検査
Keyword:
耳帯状疱疹
,
嚥下困難
,
喉頭内視鏡検査
pp.808-811
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000004254
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
・右耳帯状疱疹の診断後に咽頭痛に伴う嚥下困難が急激に増悪し,喉頭病変の合併が発見されて入院加療を要した小児例を経験した.
・喉頭内視鏡検査にて右披裂部側のみに白苔の付着,喉頭蓋の浮腫を認め,アシクロビル点滴投与で速やかに消失した.
・迷走神経耳介枝と上喉頭神経内枝は迷走神経の上神経節を共有するため,外耳と喉頭同時に帯状疱疹が発症しうる.
・喉頭病変を伴う帯状疱疹では神経麻痺を合併する症例も多く,後遺症を残さないためにも,早期に診断・治療を行うことが肝要である.
(「症例のポイント」より)

Copyright © 2025, KYOWA KIKAKU Ltd. All rights reserved.