Japanese
English
特集 蕁麻疹と蕁麻疹様紅斑
研究
炎症性皮膚疾患における血小板活性化因子の役割
Role of platelet-activating factor in inflammatory skin diseases
峠岡 理沙
1
Risa Mineoka
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚科学
1Department of Dermatology, Kyoto Prefectural University of Medicine Graduate School of Medical Science
キーワード:
血小板活性化因子
,
PAF
,
アレルギー疾患
,
アナフィラキシー
,
蕁麻疹
Keyword:
血小板活性化因子
,
PAF
,
アレルギー疾患
,
アナフィラキシー
,
蕁麻疹
pp.601-605
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003855
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●血小板活性化因子(platelet-activating factor:PAF)は,走化性因子やアレルゲンなどの刺激によって,肥満細胞,単球,好酸球,好中球,血小板,内皮細胞などのさまざまな細胞で合成される.
●PAFは,白血球の走化性,血管透過性,平滑筋収縮などの多くの作用を促進し,心血管疾患,癌,感染症,アレルギー疾患などの種々の疾患の病態に関与している.
●PAFはアナフィラキシーの重症度や慢性特発性蕁麻疹のヒスタミンH1受容体拮抗薬抵抗性を示すバイオマーカーになりうる.
●PAFが皮膚のアレルギー炎症に関与し,皮膚炎組織への白血球遊走を促進している可能性がある.
(「ポイント」より)
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