Japanese
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特集 困ってしまう顔の皮疹
臨床例
赤芽球性プロトポルフィリン症
A case of erythropoietic protoporphyria
小倉 康晶
1
,
近藤 峻平
2
,
大塚 正樹
2
,
戸倉 新樹
3
Yasuaki Ogura
1
,
Shumpei Kondo
2
,
Masaki Otsuka
2
,
Yoshiki Tokura
3
1浜松医科大学皮膚科学講座
2中東遠総合医療センター皮膚科・皮膚腫瘍科
3中東遠総合医療センターアレルギー疾患研究センター
1Department of Dermatology, Hamamatsu University School of Medicine
2Department of Dermatology & Skin Oncology, Chutoen General Medical Center
3Allergic Disease Research Center, Chutoen General Medical Center
キーワード:
赤芽球性プロトポルフィリン症
,
光線過敏症
,
フェロケラターゼ
Keyword:
赤芽球性プロトポルフィリン症
,
光線過敏症
,
フェロケラターゼ
pp.426-429
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003807
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・赤芽球性プロトポルフィリン症(erythropoietic protoporphyria:EPP)は疼痛,軽度の発赤を伴う光線過敏症状が特徴的なポルフィリン症の1つである.肝機能障害や溶血性貧血を合併することもあるため,定期的な経過観察が必要となる.近年フェロケラターゼ(ferrochelatase:FECH)遺伝子のエクソンおよびエクソン・イントロン境界に病的バリアントをもたない不全型EPPが報告されており,日本人ではとくに多いとされている.これまで見逃されていた幼児,小児における不全型EPP患者が潜在的に存在している可能性がある.血清プロトポルフィリン値は比較的簡便に測定できるため,小児の光線過敏症を疑った場合は積極的に測定すべきである.
(「症例のポイント」より)
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