両眼瞼の顕著な腫脹を伴う紅斑にて発症したSweet病

A case of Sweet disease with severe erythematous swelling of both eyelids

・両眼瞼の顕著な腫脹を伴う紅斑にて発症し，その後下腿にも有痛性紅斑を生じたSweet病の1例を経験した．

・初診時の臨床所見からは眼窩蜂窩織炎も鑑別となり診断に苦慮した．両眼性に発症し，眼球運動障害などの眼所見に異常がなかったこと，抗菌薬やコルヒチンへの反応性，皮膚生検の結果から診断に至った．

・眼瞼に皮疹を呈するSweet病では体幹四肢にも皮疹を有し，初期治療としてステロイド全身投与が選択される割合が高かったが，自験例ではコルヒチンが著効した．

（「症例のポイント」より）