Japanese
English
特集 リンパ浮腫を巡って
研究
足病変・リンパ浮腫を合併し蜂窩織炎・潰瘍を繰り返した症例の悪循環の原因検討―作業療法士・リンパ浮腫療法士の視点から―
Investigation of the causes of the vicious cycle in cases of repeated cellulitis and ulcers complicated by foot lesions and lymphedema-From the perspective of an occupational therapist/lymphedema therapist-
中山 みゆき
1
,
森田 一郎
2
Miyuki Nakayama
1
,
Ichiro Morita
2
1川崎医科大学総合医療センターリハビリテーションセンター
2川崎医科大学総合医療センター総合外科 血管外科
1Department of Rehabilitation Center, Kawasaki Medical School General Medical Center
2Department of General Surgery, Kawasaki Medical School General Medical Center
キーワード:
リンパ浮腫
,
足病変
,
蜂窩織炎
,
潰瘍
,
リハビリテーション
Keyword:
リンパ浮腫
,
足病変
,
蜂窩織炎
,
潰瘍
,
リハビリテーション
pp.319-323
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003778
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●リンパ浮腫・蜂窩織炎・皮膚潰瘍のいずれの危険因子にも肥満・感染(白癬など)があげられる.感染は毎日のケアによる早期発見が重要であり,軽症のうちに加療し完治させることで悪循環が改善できる.また体重管理は糖尿病治療においても有効であり,自分の体に向き合ってケアをしていくことが重要である.
●蜂窩織炎の発症原因の1つに立ち仕事があげられるが,長時間の立位はリンパ浮腫の増悪にもつながる.複合的理学療法と併せ本人だけでなく家族も含めた生活指導が必要であり,包括的治療が行われることが重要である.
●リンパ浮腫の自己管理にはゆったりとした気持ちで取り組むことが必要であり,本人の努力だけではなく家族の理解・協力も重要である.各家庭の事情に応じた家事全般の分担や地域活動などの参加,必要に応じて社会資源(人的・物的)の活用が有効である.
(「ポイント」より)
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