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多発血管炎性肉芽腫症―GPA―の皮膚症状における病理組織像と,診断に際してのいくつかの問題点
山本 俊幸
1
1福島県立医科大学皮膚科学講座
pp.374-375
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003375
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多発血管炎性肉芽腫症[Granulomatosis with polyangiitis:GPA)(以前のWegener肉芽腫症)]は,上気道,鼻,耳,肺に壊死性肉芽腫性病変,腎臓に壊死性半月体形成腎炎をきたすANCA関連血管炎である.GPAに遭遇する頻度は少ないので,“PR3-ANCAが陽性の全身性血管炎”程度にしか認識されていないと思う.本稿では,筆者がこれまで経験した症例を通じて,意外に浸透されていないと思われる点について解説する.
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