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特集 アトピー性皮膚炎の最新情報と新治療
Topics
免疫抑制下における水痘帯状疱疹ウイルス感染症の現状と対策
Status and measures for varicella-zoster virus infection in immunosuppressed patients
浅田 秀夫
1
Hideo Asada
1
1奈良県立医科大学皮膚科学教室
1Nara Medical University Department of Dermatology
キーワード:
免疫抑制
,
水痘帯状疱疹ウイルス
,
帯状疱疹
,
サブユニットワクチン
Keyword:
免疫抑制
,
水痘帯状疱疹ウイルス
,
帯状疱疹
,
サブユニットワクチン
pp.700-705
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002992
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●水痘帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus:VZV)感染症の予防には細胞性免疫が重要な役割を担っているため,免疫抑制状態では発症リスクが高くなり,重症化しやすい.とくにJAK阻害薬の使用は帯状疱疹の発症リスクを著しく高める.
●臨床的特徴は,水痘,帯状疱疹のいずれでも,通常と比べて,大型の水疱が多発する傾向があり,血疱や壊死を伴うことが多い.帯状疱疹では,しばしば汎発性帯状疱疹の像を呈し,脳炎,髄膜炎,肺炎,肝炎などの重篤な内臓合併症を伴うことがある.
●免疫抑制下では,治療の遅れが重症化につながるため,迅速に診断し,できるかぎり早期に十分量の抗ヘルペスウイルス薬を全身投与する.
●予防には,免疫抑制患者ではサブユニットワクチンを用いる.
(「ポイント」より)
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