Japanese
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特集 アトピー性皮膚炎の最新情報と新治療
総説
最新のアトピー性皮膚炎
The latest therapeutic strategies for atopic dermatitis
小亀 敏明
1
,
江川 形平
1
,
椛島 健治
1
Toshiaki Kogame
1
,
Gyohei Egawa
1
,
Kenji Kabashima
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚科学
1Department of Dermatology, Graduate School of Medicine Kyoto University
キーワード:
アトピー性皮膚炎
,
抗体製剤
,
JAK阻害薬
Keyword:
アトピー性皮膚炎
,
抗体製剤
,
JAK阻害薬
pp.666-672
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002987
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●抗体製剤:IL-4とIL-13受容体の共通サブユニットであるIL-4Rαを標的とした抗体製剤であるデュピルマブが2018年に発売され,画期的な治療効果をもたらした.さらに神経に作用し痒みを直接誘発するIL-31の受容体に対する抗体製剤ネモリズマブも製造販売承認を受けている.
●JAK阻害薬:細胞外刺激を細胞内に伝達する役割をもつJanus kinase(JAK)を阻害する低分子化合物が,関節リウマチを皮切りに臨床使用が開始され目覚ましい治療効果をあげている.アトピー性皮膚炎に適応のある薬剤としてバリシチニブが登場して以来,現在,3種類の経口JAK阻害薬が本邦で使用可能である.
●軟膏製剤:pan-JAK阻害薬であるデルゴシチニブと,ジファミラストの外用薬が発売されている.ステロイド外用に対して副作用が少ないとされる.
(「ポイント」より)
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