医療事故の対策と問題点
臨床医に役立つリスクマネジメント:診療所の場合
永井 弥生
1,2
1オフィス風の道
2利根中央病院皮膚科
pp.803-807
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002137
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医師である院長は管理者であり,経営者であり,教育者でもある.そう頻繁には代わらないスタッフとともに,限られた空間で日々の仕事に関わることになる.また,大きな病院ほど医療界というある意味,特殊な世界に閉ざされる傾向があるが,診療所はより患者さんの生活を近くに感じる場でもある.
医療の安全・安心は,患者さんが感じるだけではなく,働く職員が実感できなければならない.これは組織の大きさを問わない.
ここでいうリスクマネジメントには3つのマネジメントを含めたい.エラーマネジメント,クオリティマネジメント,コンフリクトマネジメントである1).それぞれに対処する力に加えて,小さな組織ゆえのチーム力,患者を巻き込む力について解説したい(図1).
(「はじめに」より)
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