特集 現代の保健所論・1
大都市における保健所―堺市保健所の場合
福田 雅一
1
1堺市保健所
pp.355-357
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100863
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堺市は大阪府の中央部西寄り,大和川を隔てて大阪市の南に位置する人口80万人弱の都市である.中世より商業文化都市として栄えてきた歴史をもつ旧市街域,住宅地と農地の混在する周辺地域,戦後埋め立て造成された臨海部重工業地域,昭和40年代に南部丘陵地に拓かれた泉北ニュータウン等からなり,複合的性格をもっている.
昭和30年代に周辺町村の編入が相次いだことや,その後の臨海地域やニュータウンの開発により,市域の拡大,人口の急速な増大をみて,昭和60年頃のピーク時には82万人近くの人口となったが,近年は微減状態にある.人口がピークを迎えた頃より,政令指定都市への移行を念頭に市内を6区域に分け,各区域に支所を設置する計画が進められてきた.平成8年には中核市の指定を受け,平成12年には6支所体制が完成した.現在近隣市町との合併構想も具体化しつつあり,これを契機に政令指定都市への移行を目指している.
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