検査
爪疾患 病理組織のみかた
田村 敦志
1
,
長谷川 道子
1
1伊勢崎市民病院皮膚科
キーワード:
爪乾癬
,
爪扁平苔癬
,
爪部腫瘍法
Keyword:
爪乾癬
,
爪扁平苔癬
,
爪部腫瘍法
pp.807-811
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000001128
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爪疾患では爪甲自体の形態や色調の変化などから分類,命名された症候名が頻用される.病理組織学的な検索が行われる機会は必ずしも多くはなく,爪の変化をきたした原因として主に腫瘍性病変や一部の炎症性疾患が想定される場合にその診断や治療のため病理組織学的検索が行われる.爪疾患の病理組織像を解釈するためには,爪甲の形成と伸長に関与する組織の構造を正しく理解したうえで,推定される病変の存在部位から標本を採取する必要がある.さらに爪部は表皮とは異なる構築をしているため,爪疾患の病理組織像を読むうえでは,正常な爪部の組織像に関する知識を有していることが重要となる. 本稿では正常な爪部の構造・病理組織像と,病理組織学的検索がなされることの多い代表的な爪疾患の病理組織像について解説する.(「はじめに」より)
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