統計
当科で経験したマムシ咬傷26例の臨床的検討
神 可代
1
,
棟方 貴子
1
,
秋田 尚見
1
1青森市民病院皮膚科
キーワード:
毒ヘビ咬傷
,
マムシ
,
重症度分類
,
抗毒素
Keyword:
毒ヘビ咬傷
,
マムシ
,
重症度分類
,
抗毒素
pp.608-613
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000001032
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日本における代表的な陸生の毒ヘビはニホンマムシ,ヤマカガシ,ハブである.ハブは南西諸島に限局して生息しており,本州に生息する毒ヘビはニホンマムシ(以下マムシ)とヤマカガシの2種である1).とくにマムシ咬傷は全国の発生件数は年間1,000~3,000件ともいわれる.致死率は高くないが(年間約10人の死亡者数),重症化すると急性腎不全などをおこすことが知られている1, 2).当院は青森県の県庁所在地に位置するものの市の郊外や近隣市町村は自然豊かな山村地域であり,春から夏の山菜採り,秋のキノコ狩りなど山に親しむ文化も残っているため,ほぼ毎年マムシ咬傷例を経験している.今回われわれは青森市民病院において1998~2018年に経験したマムシ咬傷26例の咬傷発生の背景や症状と治療を後ろ向きに検討し,1症例を供覧する.(「はじめに」より)
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