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好中球細胞外トラップと皮膚疾患
杉浦 一充
1
1藤田医科大学皮膚科学講座
キーワード:
好中球細胞外トラップ
,
乾癬
,
Behçet病
,
PAPA症候群
,
IL-36α/β/γ
Keyword:
好中球細胞外トラップ
,
乾癬
,
Behçet病
,
PAPA症候群
,
IL-36α/β/γ
pp.602-607
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000001031
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好中球の機能亢進が病態に関与している皮膚疾患は多数ある.たとえば,膿疱性乾癬,化膿性汗腺炎,壊疽性膿皮症,Behçet病などでは,病変部に好中球の浸潤がみられるのが特徴である.従来,機能亢進している好中球は通常の細胞の形態を保っていると考えられていたが,必ずしもそうでないということが明らかになってきた.近年,好中球細胞外トラップ(neutrophil extracellulartraps:NETs)という好中球の新たな形態・機能が明らかにされた(図1).NETsは微生物に対する生体防御のみならず,さまざまな疾患の病態に関与していることが注目されている.皮膚疾患も例外でないことも明らかにされてきた.本稿では,NETsと各種皮膚疾患との関係について概説する.(「はじめに」より)
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