特集 外陰部・肛囲の皮膚病(男性)
臨床例
術後に潰瘍性大腸炎の合併が判明した化膿性汗腺炎
西 純平
1
,
井上 卓也
1
,
橋本 安希
1
,
成澤 寛
1
1佐賀大学医学部内科学皮膚科
キーワード:
化膿性汗腺炎
,
潰瘍性大腸炎
,
人工肛門
Keyword:
化膿性汗腺炎
,
潰瘍性大腸炎
,
人工肛門
pp.1023-1026
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000232
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・ 臀部の化膿性汗腺炎に対して,広範切除と分層植皮を行った.・ 術創の便汚染を予防するために造設した人工肛門より血便の排出があり,潰瘍性大腸炎の合併が判明した.術前に消化器症状の自覚はなかった.・ 腸管の炎症が落ち着くまで人工肛門の閉鎖ができず,治療期間が延長した.・ 化膿性汗腺炎の診療では,消化器症状や家族歴の聴取は必須であり,術後管理のために人工肛門を造設する場合には,消化器症状がなくても消化管の精査が必要である.(「症例のポイント」より)
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