特集 細菌感染症
臨床例
A群レンサ球菌による上肢の軟部組織感染症─軀幹の紅斑と全身の浮腫を合併した症例─
緋田 哲也
1
,
南 満芳
2
,
牧野 英記
3
1徳島大学大学院医歯薬学研究部皮膚科学分野
2松山赤十字病院皮膚科
3松山赤十字病院呼吸器内科
キーワード：
A群レンサ球菌
,
軀幹の紅斑
,
浮腫
Keyword:
A群レンサ球菌
,
軀幹の紅斑
,
浮腫
pp.719-722
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000144
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＜症例のポイント＞・ A群レンサ球菌（group A streptococcus，以下，GAS）による軟部組織感染症を発症し，軀幹の紅斑，低アルブミン血症に伴う全身浮腫を合併した．・ 軀幹に拡大した紅斑は，軟部組織感染症が体表リンパ流に沿って，腋窩リンパ節に進展し，腋窩リンパ節からは体表リンパ流に逆行する形で波及したと推測した．・ 敗血症に合併した低アルブミン血症による全身の浮腫に対して，利尿薬が著効した．
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