特集 色素沈着を伴う皮膚病
臨床例
黒褐色斑のみが認められたbowenoid papulosis
大草 健弘
1
,
田代 康哉
1
,
岩井 信策
1
,
渡辺 秀晃
1
,
末木 博彦
1
,
中田 土起丈
2
1昭和大学医学部皮膚科学講座
2昭和大学藤が丘病院皮膚科
キーワード:
bowenoid papulosis
,
陰茎
,
色素斑
Keyword:
bowenoid papulosis
,
陰茎
,
色素斑
pp.619-622
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000000115
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<症例のポイント>・ 約1年前より陰茎基部に散在していた色素斑の精査目的で近医から紹介された.・ 陰茎基部左側に小豆大までの黒褐色斑が散在していた.丘疹は認められなかった.・ 病理組織学的に表皮の不規則な肥厚を認め,表皮内には大型の異型細胞やclumping cell,核分裂像が散見された.以上の所見よりbowenoid papulosisと診断した.・ 治療は色素斑の集簇部は葉状切除し,散在する黒点はすべて3 mmパンチで摘除した.
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