特集 類天疱瘡とその周辺
臨床例
二重濾過膜血漿交換療法によって著明な改善を示した水疱性類天疱瘡
山口 慶
1
,
宮垣 朝光
,
高橋 岳浩
,
沼尻 宏子
,
中村 洸樹
,
宮本 明栄
,
増井 友里
,
渡邊 玲
,
佐藤 伸一
1東京大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Azathioprine
,
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
熱傷
,
再発
,
鑑別診断
,
多剤併用療法
,
類天疱瘡-水疱性
,
間接蛍光抗体法
,
直接蛍光抗体法
,
パルス療法(薬物療法)
,
Collagen Type XVII
,
二重濾過血漿交換
Keyword:
Azathioprine
,
Burns
,
Diagnosis, Differential
,
Drug Therapy, Combination
,
Methylprednisolone
,
Prednisolone
,
Pemphigoid, Bullous
,
Recurrence
,
Fluorescent Antibody Technique, Indirect
,
Fluorescent Antibody Technique, Direct
,
Pulse Therapy, Drug
,
Collagen Type XVII
pp.1007-1010
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017007218
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<症例のポイント>急性の経過で発症し、プレドニゾロン(PSL)内服、ステロイドパルス療法、アザチオプリン(azathioprine;AZP)内服によっても難治であった水疱性類天疱瘡(bullous pemphigoid;BP)の症例に対して二重濾過膜血漿交換療法(double filtration plasmapheresis;DFPP)が奏効した1例を経験した。自験例では入院後26日目という早期よりDFPPを開始し、4回目施行後より水疱の新生は停止し、抗体価は低下傾向となり、9回目の施行で終了となった。難治性BPにおいては血漿交換療法の早期導入が考慮される。血漿交換療法の種類の選択、回数の設定、他の治療との併用に関しては個々の症例に応じた検討が必要である。
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