特集 原因が明らかになった皮膚病
臨床例
間擦疹と点状紫斑を伴い汎血球減少を生じたパルボウイルスB19感染症
古川 佑来
1
,
小林 圭介
,
志村 智恵子
,
森田 公夫
,
片桐 一元
1獨協医科大学埼玉医療センター 皮膚科
キーワード:
IgM
,
パルボウイルス科感染症
,
間擦疹
,
紫斑病
,
鑑別診断
,
生検
,
発熱
,
汎血球減少症
,
貧血-巨赤芽球性
,
ヒトパルボウイルスB19
,
皮膚疾患-ウイルス性
Keyword:
Anemia, Megaloblastic
,
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Fever
,
Immunoglobulin M
,
Intertrigo
,
Pancytopenia
,
Parvoviridae Infections
,
Purpura
,
Skin Diseases, Viral
,
Parvovirus B19, Human
pp.181-184
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018215411
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<症例のポイント>パルボウイルスB19感染症に伴う中毒疹と巨赤芽球性貧血を発症した症例。自験例は典型的な伝染性紅斑ではなく、間擦部中心の点状紫斑を呈した。また、汎血球減少を認め、再生不良性貧血との鑑別を要した。パルボウイルスB19は赤芽球系前駆細胞や血管内皮細胞を標的とし、結果、巨赤芽球性貧血や血管炎によらない紫斑をおこすことがある。間擦疹が生じた機序としては、摩擦や圧迫等の機械的要因が推察される。
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