特集 光学療法
臨床例
結節性痒疹に対してナローバンドUVB治療中に発症した水疱性類天疱瘡
谷 冴香
1
,
辻岡 馨
1日本赤十字社和歌山医療センター 皮膚科
キーワード:
Prednisolone
,
紫外線療法
,
昆虫刺傷
,
鑑別診断
,
膿痂疹
,
薬疹
,
類天疱瘡-水疱性
,
直接蛍光抗体法
,
結節性痒疹
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Drug Eruptions
,
Impetigo
,
Insect Bites and Stings
,
Prednisolone
,
Pemphigoid, Bullous
,
Ultraviolet Therapy
,
Fluorescent Antibody Technique, Direct
pp.883-886
発行日 2016年9月1日
Published Date 2016/9/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016400844
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<症例のポイント>結節性痒疹に対してナローバンドUVB(以下、NB-UVB)治療を施行し、寛解状態に持ち込んでいたが、治療途中から水疱性類天疱瘡(以下、BP)を併発した症例を経験した。NB-UVB治療は中止せず、少量のステロイド内服でBPの治療を始めて、よくコントロールされていたが、19ヵ月後に病勢が急激に悪化した。NB-UVB治療が、自験例においてBP発症の誘発因子であったことは否定できず、また発症後には増悪因子となった可能性があると考えた。自験例はいわゆる結節性類天疱瘡とは微妙に異なり、結節性痒疹とBPについては偶発的に合併したと推測した。
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