特集 肝臓病と皮膚疾患
臨床例
栄養障害性紅斑症(仮称)
稲澤 美奈子
1
,
西澤 綾
,
高山 かおる
,
横関 博雄
1東京医科歯科大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Amino Acids
,
Niacin
,
亜鉛
,
栄養障害
,
紅斑
,
鑑別診断
,
皮膚炎-剥脱性
,
Polaprezinc
,
紅斑-壊死性遊走性
,
先端皮膚炎-腸性
Keyword:
Amino Acids
,
Diagnosis, Differential
,
Dermatitis, Exfoliative
,
Erythema
,
Nutrition Disorders
,
Niacin
,
Zinc
,
Necrolytic Migratory Erythema
,
Polaprezinc
pp.231-234
発行日 2015年3月1日
Published Date 2015/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015144260
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<症例のポイント>摂食障害による栄養摂取不良に伴い、一部で腸性肢端皮膚炎に類似する臨床像を呈した症例を経験した。アルコール性肝障害や摂食障害などの栄養障害に起因する皮膚病変は、多様な栄養素がさまざまな程度に欠乏することにより複合的におこる。ペラグラや壊死性遊走性紅斑(necrolytic migratory erythema:NME)などの皮膚疾患おのおのの原著に記載されている典型疹と必ずしも一致せず、紅皮症様を呈することがある。
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