症候から学ぶ感染症診療と抗菌薬治療
《症候から迫る感染症診療》発熱と発疹 発疹を伴う感染症
豊川 貴生
1
1沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 総合内科・感染症科
キーワード:
感染
,
紅斑
,
紫斑病
,
鑑別診断
,
発熱
,
皮膚疾患-小胞水疱性
,
発疹
,
丘疹
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Exanthema
,
Fever
,
Erythema
,
Infection
,
Purpura
,
Skin Diseases, Vesiculobullous
pp.582-585
発行日 2012年10月1日
Published Date 2012/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012337964
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●本稿では全身性の発疹を伴う感染性疾患について診療の実際を解説する。●(1)緊急的な対応が必要かどうか、(2)隔離処置が必要かどうかの2点を確認することが肝要である。●発熱とともに発疹をきたすウイルス疾患には季節性を有するものが多く、日頃から地域の流行状況に気を配ることが診断の一助となる。●(1)皮疹のタイプ、(2)皮疹の分布、(3)皮疹の進展、(4)発熱と皮疹出現のタイミング、(5)他の随伴症状の有無の5点を中心に情報を収集すると鑑別を絞りやすい。●患者の症状に耳を傾けるとともに、注意深く理学的所見をとることがもっとも重要である。
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