特集 接触皮膚炎-2017
臨床例
ティーツリーオイルによるアレルギー性接触皮膚炎
松倉 節子
1
,
佐野 遥
,
相原 道子
1横須賀市立うわまち病院 皮膚科
キーワード:
カンジダ症-皮膚
,
Prednisolone
,
鑑別診断
,
パッチテスト
,
経口投与
,
膿痂疹
,
皮膚炎-アレルギー性接触
,
Tea Tree Oil
,
中毒疹
Keyword:
Administration, Oral
,
Candidiasis, Cutaneous
,
Diagnosis, Differential
,
Impetigo
,
Prednisolone
,
Patch Tests
,
Dermatitis, Allergic Contact
,
Tea Tree Oil
pp.707-710
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017304597
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<症例のポイント>エッセンシャルオイルは近年さまざまな場面で使用されている。中でもティーツリーオイルはニュージーランドおよびオーストラリア原産の樹木から抽出されたもので、アロマセラピーでは殺菌および精神安定作用があるとされ、多用されている。われわれはティーツリーオイルを使用した自家製の化粧水を全身に使用し、アレルギー性接触皮膚炎を発症した1例を経験した。自験例では使用していたティーツリーオイルおよびジャパニーズ・スタンダードシリーズのフラグランスミックスのパッチテストが陽性を示した。エッセンシャルオイルによる接触皮膚炎の報告例は本邦ではいまだまれであるが、自験例のようにステロイド内服を要する症例報告も散見され、注意が必要である。
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