特集 外用製品による皮膚病
臨床例
メタクリルレジンによるアレルギー性接触皮膚炎の2例
渡部 裕子
1
1わたなべ皮ふ科形成外科
キーワード:
Methacrylates
,
Steroids
,
抗炎症剤
,
鑑別診断
,
パッチテスト
,
白癬
,
皮膚疾患-手部
,
皮膚炎-アレルギー性接触
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents
,
Diagnosis, Differential
,
Hand Dermatoses
,
Methacrylates
,
Patch Tests
,
Steroids
,
Tinea
,
Dermatitis, Allergic Contact
pp.59-62
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015110256
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<症例のポイント>工業用接散剤およびネイルアート材料に含まれるメタクリルレジンによるアレルギー性接触皮膚炎の2例を報告した。メタクリルレジンは、歯科材料、工業用接着剤に広く使用されており、従来はこれらによる職業性接触皮膚炎の報告が多くみられていた。近年、ネイルアート材料に含まれるメタクリルレジンのアレルギー接触皮膚炎が、職業性、非職業性ともに増加している。ひとたびメタクリルレジンに感作されると将来の歯科治療に困難をきたす可能性があり、注意が必要である。
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