特集 関節痛と皮膚疾患
臨床例
persistent pruritic eruptionsを呈した成人Still病
佐藤 麻起
1
,
山口 由衣
,
金岡 美和
,
宮川 まみ
,
侯 建全
,
蒲原 毅
,
相原 道子
1横浜市立大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Prednisolone
,
Still病-成人
,
紅斑
,
色素異常症
,
鑑別診断
,
皮膚炎
,
皮膚筋炎
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Dermatitis
,
Dermatomyositis
,
Erythema
,
Prednisolone
,
Pigmentation Disorders
,
Still's Disease, Adult-Onset
pp.167-170
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015129095
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<症例のポイント>成人Still病は、発熱、関節症状、皮疹を主要症状とする原因不明の全身性炎症性疾患である。本症の定型疹は発熱時に紅斑が出現し、解熱とともに消褪する。病理組織学的所見は真皮浅層血管周囲のリンパ球、好中球浸潤といった、非特異的な所見を認める。自験例では、scratch dermatitis様の皮疹を呈し、さらに経過中に定型疹も合併した。scratch dermatitis様の皮疹部の病理組織学的所見で、表皮内個細胞壊死が散見され、成人Still病のpersistent pruritic eruptions(PPE)と考えた。
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