特集 天疱瘡とその周辺
臨床例
大量γグロブリン静注療法により好中球減少症をきたした尋常性天疱瘡
山内 康平
1
,
内田 修輔
,
松田 洋昌
,
大磯 直毅
,
川田 暁
1自衛隊札幌病院 皮膚科
キーワード:
IgG
,
好中球減少症
,
鑑別診断
,
天疱瘡
,
皮膚炎-疱疹状
,
類天疱瘡-水疱性
,
直接蛍光抗体法
,
大量薬物療法
,
静脈内注入
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Dermatitis Herpetiformis
,
Immunoglobulin G
,
Infusions, Intravenous
,
Neutropenia
,
Pemphigoid, Bullous
,
Pemphigus
,
Fluorescent Antibody Technique, Direct
pp.1085-1088
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017051304
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<症例のポイント>難治性尋常性天疱瘡に対する大量γグロブリン静注療法(intravenous immunoglobulin;IVIg療法)により好中球減少が生じた1例を報告した。本邦ではIVIg療法による好中球減少症が自験例を含め6例の報告されている。そのうちの2例が尋常性天疱瘡の治療中に生じていた。IVIgによる好中球減少症の病態はいまだ明らかでないが、注意すべき副作用の1つと考え報告した。
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