特集 手の皮膚病
臨床例
手掌に生じたeccrine porocarcinoma
林 耕太郎
1
,
工藤 万里
,
福安 厚子
,
石川 武子
,
多田 弥生
,
大西 誉光
,
笹島 ゆう子
,
渡辺 晋一
1帝京大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
汗腺腫瘍
,
鑑別診断
,
皮膚疾患-手部
,
胼胝
,
扁平上皮癌
,
免疫組織化学
,
致死的転帰
,
エクリン汗孔癌
Keyword:
Callosities
,
Carcinoma, Squamous Cell
,
Diagnosis, Differential
,
Hand Dermatoses
,
Immunohistochemistry
,
Sweat Gland Neoplasms
,
Fatal Outcome
,
Eccrine Porocarcinoma
pp.1097-1100
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016042844
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<症例のポイント>76歳男性の手掌に発生したeccrine porocarcinomaを経験した。病変は潰瘍を伴う角化性の結節で、潰瘍は手掌の皺に一致した線状の潰瘍であり、人工的な修飾とも考えられたが、生検により悪性腫瘍によって生じたものであることがわかった。eccrine porocarcinomaの好発部位は下肢で全体の44%を占めており、手掌に生じたものは3%とまれである。
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