特集 手の皮膚病
臨床例
抗PS/PT抗体陽性であった抗リン脂質抗体症候群
浅井 理玲
1
,
笹田 佳江
,
満間 照之
,
室 慶直
1一宮市立市民病院 皮膚科
キーワード:
Phosphatidylserines
,
Prothrombin
,
鑑別診断
,
皮膚疾患-手部
,
皮膚疾患-足部
,
抗リン脂質抗体
,
抗リン脂質抗体症候群
,
Osler結節
,
バラ疹
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Foot Dermatoses
,
Hand Dermatoses
,
Prothrombin
,
Phosphatidylserines
,
Antiphospholipid Syndrome
,
Antibodies, Antiphospholipid
pp.1093-1096
発行日 2015年11月1日
Published Date 2015/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2016042843
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<症例のポイント>抗PS/PT抗体が診断の一助となった抗リン脂質抗体症候群の1例を報告した。自験例では初発疹として手掌の紅斑が出現し、同部位からの生検で真皮血管内に血栓を認めた。採血にてループスアンチコアグラント、抗PS/PT抗体が陽性となったことから診断に至った。抗PS/PT抗体はループスアンチコアグラントの存在と強い相関がある。ELISA法で比較的簡便に測定でき、抗リン脂質抗体症候群の補助診断として将来的に有用である可能性がある。
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