消化管ポリポーシス-診断と治療の進歩
胃病変からみた消化管ポリポーシスの鑑別
平野 敦士
1
,
梅野 淳嗣
,
前畠 裕司
,
鳥巣 剛弘
,
森山 智彦
,
樋田 理沙
,
平橋 美奈子
,
江崎 幹宏
,
松本 主之
1九州大学 大学院病態機能内科学
キーワード:
Peutz-Jeghers症候群
,
胃鏡法
,
胃疾患
,
過誤腫症候群-多発性
,
大腸ポリポーシス-腺腫様
,
鑑別診断
,
ポリープ
,
Cronkhite-Canada症候群
,
若年性ポリポーシス
,
大腸ポリポーシスを伴わない胃底部ポリポーシス
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Gastroscopy
,
Hamartoma Syndrome, Multiple
,
Peutz-Jeghers Syndrome
,
Adenomatous Polyposis Coli
,
Polyps
,
Stomach Diseases
,
Juvenile Polyposis Syndrome
,
Polyposis Of Gastric Fundus Without Polyposis Coli
pp.289-296
発行日 2016年5月20日
Published Date 2016/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016299284
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消化管ポリポーシスでは高率に胃病変が出現するため,上部消化管内視鏡検査は消化管ポリポーシスの診断契機となりうる.本稿では家族性大腸腺腫症,Peutz-Jeghers症候群,Cowden病,若年性ポリポーシス,家族性胃底腺ポリポーシス,クロンカイト・カナダ(Cronkhite-Canada)症候群にみられる胃病変の特徴ならびに鑑別疾患について概説した.消化管ポリポーシスでは,消化管のみならず他臓器に悪性腫瘍を合併することも多いため早期診断が重要となる.消化管ポリポーシスの胃病変の特徴を把握し,日常診療で実施機会の多い上部消化管内視鏡検査を早期診断に繋げることが重要である.
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