特集 毛髪関連疾患
臨床例
Graham-Little症候群
山村 里恵
1
,
古北 一泰
,
村尾 和俊
,
久保 宜明
1徳島大学 医学部皮膚科学教室
キーワード:
Clobetasol
,
Ciclosporin
,
エリテマトーデス-円板状
,
鑑別診断
,
経口投与
,
経皮投与
,
Graham Little症候群
,
毛包炎-脱毛性
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Administration, Oral
,
Diagnosis, Differential
,
Clobetasol
,
Lupus Erythematosus, Discoid
,
Cyclosporine
pp.345-348
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015207716
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<症例のポイント>15年もの経過で広範囲な頭部の瘢痕性脱毛を呈した症例を経験した。Graham-Little症候群は毛孔性扁平苔癬(LPP)の一亜型と考えられており、頭部の瘢痕性脱毛、腋毛・恥毛の非瘢痕性脱毛、躯幹四肢に多発する毛孔性角化性丘疹を三徴とする。自験例はいずれの所見も呈しており、典型的なGraham-Little症候群と考えた。シクロスポリン投与で脱毛斑辺縁の毛包周囲性紅斑は消失し、脱毛斑の進行も抑えられたため、シクロスポリンは本症に有効であると考えられた。
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