特集 毛髪関連疾患
臨床例
男性型脱毛症を契機に判明したHAIR-AN症候群
前川 朋子
1
,
加来 裕美子
,
原田 佳代
,
占部 和敬
1国立病院機構九州医療センター 皮膚科・アレルギー科
キーワード:
多嚢胞性卵巣症候群
,
インスリン抵抗性
,
鑑別診断
,
脱毛症
,
経口投与
,
Finasteride
,
HAIR-AN症候群
,
ホメオスタシスモデルアセスメント
Keyword:
Administration, Oral
,
Alopecia
,
Diagnosis, Differential
,
Insulin Resistance
,
Polycystic Ovary Syndrome
,
Finasteride
pp.349-352
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015207717
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<症例のポイント>HAIR-AN症候群は、1983年Barbieriらにより高アンドロゲン血症(hyperandrogenemia、以下、HA)、インスリン抵抗性(insulin resistance、以下、IR)、黒色表皮腫(acanthosis nigricans、以下、AN)の3徴を呈する症候群と定義された。今回われわれは、男性型脱毛症を契機に判明し、フィナステリド投与で臨床症状が軽快したHAIR-AN症候群の1例を経験したので報告する。
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