連載
悪性リンパ腫の"appearances"(最終回) 悪性リンパ腫のFDG-PET
大鐘 健一朗
1
,
高橋 美和子
,
古山 桂太郎
,
大友 邦
,
百瀬 敏光
1東京大学医学部附属病院 放射線科核医学
キーワード:
Castleman病
,
Hodgkin病
,
IgG
,
高ガンマグロブリン血症
,
鑑別診断
,
X線CT
,
放射線療法
,
リンパ腫
,
リンパ腫-濾胞性
,
サルコイドーシス
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Ibritumomab Tiuxetan
,
陽電子放射型断層撮影
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Castleman Disease
,
Hypergammaglobulinemia
,
Immunoglobulin G
,
Lymphoma
,
Hodgkin Disease
,
Lymphoma, Follicular
,
Radiotherapy
,
Sarcoidosis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Fluorodeoxyglucose F18
,
Positron-Emission Tomography
,
Ibritumomab Tiuxetan
pp.1236-1241
発行日 2018年10月26日
Published Date 2018/10/26
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2019004912
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悪性リンパ腫におけるFDG‒PETの役割
悪性リンパ腫は,病変の悪性度と広がりに多様性が高く,全身撮像可能なFDG‒PETは,その両者を評価するうえで重要な手法の1つである。このことは,①病理診断のための生検部位の提示②治療前のステージング③治療効果判定④再発診断において重要な情報を提供する。FDG‒PETの有用性を発揮するには,実施タイミングや患者の事前準備,適切なプロトコルに従った実施など,さまざまなプロセスを経て初めて糖代謝分布像が得られ,その解釈に至るまで核医学の医師がかかわるところが大きい。解釈においては,①組織型の違いにより集積程度に差があること②悪性リンパ腫と似たFDG集積・分布を呈する疾患があること③治療効果判定の方法と実施タイミング④PETとCTの違いなどを理解しておくことが必要である。
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