特集 汗と皮膚病
臨床例
dyshidrosiform pemphigoid
小林 祐子
1
,
原田 和俊
,
阿部 名美子
,
坪井 良治
,
大島 康成
,
三橋 善比古
1東京医科大学 皮膚科学教室
キーワード:
IgG
,
Prednisolone
,
鑑別診断
,
生検
,
皮膚疾患-手部
,
皮膚疾患-足部
,
補体C3
,
類天疱瘡-水疱性
,
直接蛍光抗体法
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Complement C3
,
Foot Dermatoses
,
Hand Dermatoses
,
Immunoglobulin G
,
Prednisolone
,
Pemphigoid, Bullous
,
Fluorescent Antibody Technique, Direct
pp.737-740
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2014314325
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<症例のポイント>両手足に限局した水疱を呈した、dyshidrosiform pemphigoid(以下、DP)の64歳男性例を報告した。DPは水疱性類天疱瘡(bullous pemphigoid、以下、BP)の一亜型で、主として掌蹠に汗疱様小水疱が出現し、汗疱や汗疱状白癬との鑑別を要する疾患である。DPは掌蹠の水疱が出現後、全身に拡大する例もみられるが、自験例では経過中、水疱は手足に限局していた。DPでは汗疱に比べて血疱がみられる頻度が高く、診断の手がかりとなる。自験例の蛍光抗体直接法で、通常のBPの所見に加えて、C3の血管壁への沈着がみられた。
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