多発性潰瘍病変を認めたクリプトコッカス症

＜症例のポイント＞クリプトコッカス症はCryptococcus neoformansによる感染症で、原発巣は経気道的に肺に形成され、血行性に散布されることにより中枢神経や皮膚に続発性病変を生じる。クリプトコッカス症の皮膚症状は丘疹、膿疱、皮下結節、蜂窩織炎、潰瘍など多彩な皮疹を呈する。皮膚症状を主訴に皮膚科を受診し、全身検索により肺病変や中枢神経病変を認めることはまれではない。