特集 ざ瘡・ざ瘡様発疹
臨床例
アダパレン外用が著効した老人性面皰
福山 國太郎
1
1関西労災病院 皮膚科
キーワード:
尋常性ざ瘡
,
鑑別診断
,
多剤併用療法
,
経皮投与
,
皮膚疾患-顔面
,
Adapalene
,
Hydrocortisone Butyrate
,
稗粒腫
Keyword:
Adapalene
,
Administration, Cutaneous
,
Acne Vulgaris
,
Diagnosis, Differential
,
Facial Dermatoses
,
Drug Therapy, Combination
,
Hydrocortisone-17-butyrate
pp.259-262
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013205723
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<症例のポイント>75歳男性、2ヵ月前から顔面に黒色点が多発していることに気づき受診。黒い角栓を有した毛包性丘疹が多発しており老人性面皰と診断。アダパレン外用開始したが刺激症状が強く、ヒドロコルチゾンクリーム外用を併用した。1ヵ月程度で刺激症状はなくなり、アダパレン外用のみで加療した。徐々に丘疹が減少し、開大した毛孔も軽快した。約6ヵ月間の外用で略治した。アダパレン外用は刺激感、紅斑といった副作用はあるが、自験例ではヒドロコルチゾンクリーム外用を1ヵ月間併用することでコントロールできた。老人性面皰治療の有用な治療選択肢となると考える
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