特集 ざ瘡・ざ瘡様発疹
臨床例
抗EGFRモノクローナル抗体によるざ瘡様病変 0.1%アダパレンゲルによる治療例
松本 奈央
1
,
西澤 綾
,
佐藤 貴浩
,
横関 博雄
1東京医科歯科大学 皮膚科学教室
キーワード:
尋常性ざ瘡
,
経皮投与
,
皮膚疾患-顔面
,
Adapalene
,
Cetuximab
,
Panitumumab
Keyword:
Adapalene
,
Cetuximab
,
Administration, Cutaneous
,
Acne Vulgaris
,
Facial Dermatoses
,
Panitumumab
pp.287-290
発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2013205730
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<症例のポイント>抗epidermal growth factor receptor(EGFR)モノクローナル抗体はしばしばざ瘡様病変を生じる。抗生剤やステロイド軟膏で治療されているがときに治療に抵抗し、またステロイドによる副作用も問題となる。抗EGFRモノクローナル抗体を投与してgrade3以上のざ瘡様病変を生じ、ステロイド外用治療に抵抗する症例に0.1%アダパレンゲルを外用したところ、いずれの症例もよく反応した。皮膚刺激感や紅斑などのアダパレンの副作用は認めず、安全に使用できた。
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