特集 臓器損傷治療の工夫
【消化管】
外傷性空腸穿孔に対する腹腔鏡手術
久山 寿子
1
,
曹 英樹
1
,
吉田 篤史
1
Hisako Kuyama
1
,
Hideki Soh
1
,
Atsushi Yoshida
1
1川崎医科大学小児外科
pp.145-147
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001090
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はじめに
小児の腹部外傷は,小さな外力でも重大な損傷になりやすい一方で,初期症状が軽微であったり,正確な所見がとりにくかったりといった小児ならではの特殊性から,早期診断が困難なことがある。鈍的損傷が多く固形臓器に多くみられるが,腸管損傷の場合,腹膜刺激症状などの理学所見に乏しいことやfree airが確認できない場合も少なくないことが,さらに診断を難しくしている。

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