特集 教科書にない小児外科疾患の最新情報―国内外の文献・ガイドラインから―
卵黄腸管遺残
文野 誠久
1
Shigehisa Fumino
1
1京都府立医科大学小児外科
pp.586-588
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000844
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はじめに
卵黄管遺残(臍腸管遺残;omphalomesenteric remnant)は,Meckel憩室に代表される小児外科疾患で最も頻度の高い先天異常の一つである。腸閉塞,臍からの滲出液,消化管出血など多彩な症状をきたし,外観上から診断されるものから緊急手術で初めて診断されるものまで,発症機転や診断はきわめてバリエーションに富む。
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