発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2001186823
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小児症候性卵黄腸管遺残症手術症例9症例について検討し,以下の知見をえた.腸閉塞症および腸重積症例では,腸管絞扼性病変が多く,病態の進行が早く,また術後合併症の頻度も高くなるため,迅速に適切な治療を行うことが肝要である.出血症例では画像検査として,99mTcO4シンチグラフィが有用であった.異所性粘膜は全例に胃粘膜が認められた.穿孔症例は術前診断は困難であった.臍腸瘻症例では症状で臍異常分泌があり,画像検査として瘻孔造影で小腸が描出され,臍腸瘻の術前診断が可能であった.憩室については,大きさおよび回盲部からの距離だけでは合併症発症の有無を判定することは困難と考えられた.長期予後は全例良好で生存中である
©Nankodo Co., Ltd., 2001