特集 胆道閉鎖症の研究update
血清MMP-7の臨床的有用性
坂口 廣高
1,2
,
水落 建輝
1
Hirotaka Sakaguchi
1,2
,
Tatsuki Mizuochi
1
1久留米大学小児科
2聖マリア病院小児科
pp.152-154
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000721
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はじめに
胆道閉鎖症の早期診断は,早期の外科的治療介入につながり,自己肝生存率を高める可能性が高い。新生児・乳児期早期に胆汁うっ滞を認めた場合,胆道閉鎖症に対する精査を進めると同時に,並行して胆道閉鎖症の鑑別疾患に対する精査も考慮する必要がある。胆道閉鎖症に対する精査としては,腹部超音波検査,肝胆道シンチグラフィ,腹部CT,十二指腸液検査などがある。確定診断は開腹もしくは腹腔鏡による胆道造影像に基づいて行うとされており,侵襲性が高い検査のため,非侵襲的な診断マーカーが望まれている。
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