Japanese
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特集 小児外科
胆道閉鎖症日本人患児における肝移植
Pediatric liver transplantation for biliary atresia in Japanese children
小柳 泰久
1
,
木村 幸三郎
1
,
青木 達哉
1
,
日馬 幹弘
1
,
葦沢 龍人
1
,
伊藤 伸一
1
,
浦田 義孝
1
,
長江 逸郎
1
Yasuhisa KOYANAGI
1
1東京医科大学外科
pp.1887-1893
発行日 1989年12月20日
Published Date 1989/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210581
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欧米において肝移植は末期肝疾患治療の一環として定着しており,生存率,生着率ともに近年ますます向上している.技術的には全肝移植から部分肝移植,さらにはliving donorからの部分肝移植へと進歩,改善がみられ,小児肝移植の可能性が広がりつつある.
わが国では胆道閉鎖症の手術成績が良好である一方で,肝移植のcandidateが多くあることも事実である.肝移植が現在は国内で行われていないために外国に渡る症例が増加しており,小児では大部分が胆道閉鎖症術後の患児である,外国において肝移植を受けて生存帰国した最初の8例のうち7例から得られたアンケート結果をもとに報告し,問題点を提示した.
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