特集 ロボット支援手術
da Vinciサージカルシステム
萩原 優
1
,
池田 徳彦
1
Masaru Hagiwara
1
,
Norihiko Ikeda
1
1東京医科大学呼吸器・甲状腺外科学分野
pp.473-477
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000433
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はじめに
da Vinciサージカルシステム(以下da Vinci)は米国のIntuitive Surgical(インテュイティブサージカル)社が開発した手術支援用のロボットで,1999年に販売を開始し,2000年に腹腔鏡手術領域で米国食品医薬品局(FDA)の承認を取得して以来,手術支援ロボットの基本的なシステムの構築,発展に貢献してきた。2006年にda Vinci S,2009年にda Vinci Si,2014年にda Vinci Xi,2017年にda Vinci X,2018年にda Vinci SPが登場している。近年は新たな手術支援ロボット開発が活発化し1),他社においても同様の手術支援ロボットの販売がされるようになってきたが,da Vinciはシステムの開発とロボット支援手術の普及においてパイオニアである。システム導入台数は2022年10月現在全世界で7,364台となっており,世界で最も普及している手術支援ロボットシステムである。
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