1．Da Vinciサージカルシステムの現状と展望

Da Vinciサージカルシステムは，日本国内で医療用機器として承認された2009年以降，飛躍的な発展を遂げ，現在は内視鏡手術の中心として全国的な普及が進んでいる。近年においては，これまでと異なる単孔式ロボット手術システムであるda Vinci SPや，さらに力覚情報をハンドコントローラーへ伝えるda Vinci 5を開発して大きな関心と注目を集めている。今後も人工知能や次世代高速通信を利用したロボット手術システムへの応用が予想されているため，minimally invasive surgeryとしての新たな潮流を築いていくことが期待される。